1.そもそもかぐら南蛮って何?
かぐらなんばん(漢字では神楽南蛮と書きます。)とは、ピーマンよりもひとまわり小さいコロッと太った唐辛子のことで、肉厚でピリリとした爽やかな辛みが特徴です。個体によっては、辛くなかったりするので、そのまま生でも食べることもできます。タカノツメや島唐辛子などとは異なり、特に辛いのは実の内側の種とその周囲の白い綿の部分です。個体差もありますが、抗酸化成分の量を示す数値がトマトなど比べて10倍程度も多いことがわかっているので健康にも良い!最初は緑の実ですが、熟成していくと赤くなっていきます。辛みも少し抑えられて、まろやかさも出てくるので、料理の幅も広げることができるのです。
しわの寄ったゴツゴツとした形をしており、その形が神楽面に似ていることから、「かぐら」の名が付いたと言われています。 かぐら南蛮の本家は山古志ですが、新潟県の魚沼地域や上越地域でも栽培されています。今では、伝統的な野菜として「長岡野菜」に指定されている名産野菜です。
2.かぐら南蛮の歴史
山古志地区などで昔から、自家用野菜として栽培されてきました。
15世紀頃に日本に渡来した南蛮の原種に近いものかと言われています。長い年月をかけて、信濃川沿いにこの野菜は伝わっていき、各地域の気候に合わせて栽培され続け、世間に知られていきました。見た目や味もかぐら南蛮がそっくりな野菜が長野で栽培されており、名前は「ぼたんこしょう」と呼ばれております。遺伝子的にも、かぐら南蛮とぼたんこしょうは親戚同士と確認され、地元住民同士でも意見交換を兼ねて交流も続け、ブランド野菜として確立していく動きを行っております。1998年のJA越後ながおかの農業祭にて野菜の有用性が発見され、今では商品開発が盛んに行われ、全国各地にかぐら南蛮の商品が販売されているのです。
3.おすすめ!かぐら南蛮を使った関連商品
いま商品化されているかぐら南蛮の商品をいくつかご紹介します!
まずはこちら、「株式会社F-Branch」の販売する「かぐら南蛮味噌プレミアム」です。
「かぐらなんばん味噌」の赤く熟成した果肉を使った辛さとまろやかさを追求したプレミアム味噌です。なんといっても、ご飯にそのままのせて食べるのが最高です!長岡市で食べればおいしいお米とかぐら南蛮を両方味わうことができます。きゅうりなどの生野菜にそのままつけて食べるのもまた絶品です。
続いてこちらは、「山古志かぐら南蛮フレーバーソルト」(山古志農泊推進協議会)です。
神楽南蛮を丸ごとパウダーにし、塩とブレンドしました。ステーキや焼き肉、サラダ、焼きそばに、ちょっと辛くしたいお料理にお使いいただけます。神楽南蛮のすっきりとした辛味をお楽しみいただけます。
そして、変わり種、かぐら南蛮の商品として、かぐら南蛮のソーダがあります。(笑)
こちらは、つい最近、2017年5月から「株式会社F-Branch」が販売を開始した「小太郎サイダー」です。「爽やかな辛み」が特徴のサイダーで、かぐら南蛮の風味を味わいながら、キレの良いサイダーを飲むことができます。
4.かぐら南蛮のおすすめ料理
かぐら南蛮の食べ方は様々ありますが、焼いて食べたり、野菜と一緒に素揚げ、味噌和え、しょうゆ漬けなどもすることがあり、どれで食べても程よい爽やかな辛さとジューシーな野菜の旨みを味わえます。地元の農家さんでは、赤く色づくまで実を熟成させ、細かくきざみ、味噌や麹と塩と合わせて漬け込むと、保存食として長期的に食べているそうです。
その中でもおすすめなのが、煮込んでカレーにして食べるかぐら南蛮料理です!
山古志特産唐辛子の一種である「かぐら南蛮」を使った「山古志カレー」です。この緑色もかぐら南蛮特有の色で、スパイシーでこくのあるカレーとなっております。見た目は驚きですがとてもおいしい。山古志のおススメの一品です!これは「山古志ごっつぉ多菜田」で食べることもできます。
山古志に訪れた際は、かぐら南蛮を是非、ご賞味ください!